コールセンターを退職する理由

コールセンターは離職率の高い職場と言われています。離職率が高いということはそれだけ様々な理由で退職する人がいるということでもあります。

退職理由はその職業のデメリットについて知る指針にもなります。特に入れ替わりの激しいオペレーターについて、その退職理由を見ていきましょう。

覚える事柄が多い

まず最初に躓くのが「覚える事柄が多い」という点です。コールセンターでは電話応対のマナーやテクニックに加え、取り扱う商品やサービスに関する知識が必要とされます。商品によっては複雑な知識を必要とされる場合もあり、覚えることが苦手な人にとっては大きな負担となります。研修中や直後に辞めてしまうケースでは主にこうした理由が挙げられます。

ノルマが厳しい

コールセンターの仕事にもノルマが課せられる場合があります。特にアウトバウンドと呼ばれる架電の仕事では電話営業で一定件数の契約を取ることが求められます。コールセンターによっては非常に厳しいノルマを設定しているところもあり、ノルマに追われるのが嫌で辞めてしまうというパターンもよく見られます。

クレーマーの存在

クレーマーの存在も退職理由の一つです。コールセンターの仕事上、相手がクレーマーであっても基本的には反論は出来ません。怒鳴られるなど一方的に責め立てられる立場になることも多く、それが強いストレスになるのです。またクレーマーとはやや異なりますが架電の仕事では断られる際に強い言葉で文句を言われることもしばしばあります。相手から否定され続ける事で疲れてしまい、もう辞めようと退職に至る人も多いのです。

体への負担

意外かもしれませんが体への負担が辞める理由につながるケースもあります。コールセンターの仕事は業務中は常時喋り続ける必要が出てきます。そのため思っている以上に喉へ負担が掛かるのです。またヘッドセットを長時間つけていることで耳や頭に痛みを覚えることもよくあります。こうした負担が続くと仕事へのモチベーションも下がり退職につながります。

対人関係の悪化

これはコールセンターに限った話ではありませんが、対人関係も退職理由の多くを占めます。同僚や上司と反りが合わないと仕事自体にも影響します。特にコールセンターを含むオフィスワークではその影響が顕著なため対人関係の悪化がそのまま退職につながります。

最初から退職を前提としている

コールセンターでは最初から退職を前提として働いている人もそれなりにいます。つまり一時的にお金を稼ぐ手段として働いているというケースです。コールセンターは時給が高めに設定されているため、そうした手段として用いられることも多いのです。この場合、他にやりたいことが出来たり必要な額が貯まった時点で辞めていってしまいます。

ブラックなコールセンターの存在

多くの場合こうした理由が重なることで自分には合わなかったと思い退職に至ります。一見するとこれらの理由は全てのコールセンターに共通する理由に見えます。しかし実際は個々のコールセンターに問題があるケースも少なくありません。

労働環境の悪い職場の例

つまりはコールセンターの仕事が合わなかったのではなく、ブラックな職場に当たってしまったというのが実際の退職理由の場合もあるのです。

再就職するならどうするべきか

コールセンターを退職した人の多くは完全な別業種に行ってしまいます。ブラックな職場で痛い目を見ているので当然ではあるのですが…。

またこうした人達はコールセンターの経験はあまり役に立たないとも言います。しかし考えてみればそれは当たり前の話で別職種に移ったのであれば基本的にゼロからのスタートになります。もし経験を活かしたいのであれば、近い業種や再度コールセンターを選ぶしかありません。

オペレーターの仕事がどうも好きになれなかったというのであればSVを目指すという道もあります。いわゆる管理職にあたるため経験を活かしつつ、オペレーターとは毛色の違う仕事を担当できます。コールセンターの求人の中にはSVでの雇用案件もそれなりに見つけることができます。

コールセンターの求人で注意したい点はブラックな職場を避けるという点です。せっかく新しい職場に移るのであればホワイトな職場を見つける努力をしましょう。自分だけで調べるのには限界があるので派遣会社や転職エージェントなども活用し情報を集めるのが確実です。

まとめ

コールセンターの退職理由の裏にはブラックな職場が見え隠れしています。つまり各種の不満なども業種を変えずとも職場を変えることで解決するケースもあるということです。もし今の職場に不満があるのであれば思い切って新しい職場を探してみるのも良いでしょう。その際には事前にしっかりリサーチをすることをお勧めします。