コールセンターの仕事ではステップアップのために職場を変えたり、プライベートな理由で離れていたが復帰するなど、経験者の立場で新しい職場を探しているという人も多いと思います。
経験者と未経験者で自己PRの書き方にそれほど差異はありませんが、それでも経験者ならではの注意点というものも存在します。
今回は自己PRについて経験者が抑えておくべきポイントを解説します。
経験をどう伝えるのか
経験者のポイントは、やはり以前の職場での仕事振りをいかに伝えるかということになります。仕事内容の詳細や、また仕事振りについても実際の事例を挙げておくことが望ましいです。
仕事の概要
まずは前職の概要について抑えておきます。オペレーターやリーダーといった役職に加え、テレアポやサポート窓口といった担当していた仕事についても書いておきましょう。勤めていたコールセンターの規模も記載しておくとなお良いです。
次に取り扱っていた製品やサービスについても触れておきます。具体的な製品名やサービス名を挙げてしまって構いません。また顧客の年齢や性別、1日の応対件数なども有用な情報になります。
エピソードや事例
仕事振りを伝えるには具体的なエピソードを書くことが有効です。何らかの成果や結果を残しているのであれば、自身の強みを補強することにもなるので是非取り上げておきましょう。
また成功体験だけではなく失敗談も武器になります。勿論ただ失敗したというだけではダメですが、失敗をどのようにしてリカバリーしたかという話題は採用担当者の強い興味を引きます。
転職、再就職の理由にも触れておく
経験者は即戦力になるため、基本的にはプラスの要素になります。しかし経験者であるということは、転職にしろ再就職にしろ一度辞めたことがあると捉えることもできます。またブランクを含む場合もあるでしょう。
転職やブランクの理由がはっきりしていないと、条件次第で辞めてしまうのではとか、やる気が低いのではという懸念を相手に与えてしまいます。自己PRではこうした点をきちんとフォローしておくことも大事です。
転職の場合であればキャリアについて触れ、明確なビジョンがあることを伝えておくと言った具合です。例えばSVを目指していてそのために転職したなど、目的をはっきりさせておくのが良いでしょう。目的がある=行き当たりばったりではないということになるため、上記のような懸念を払拭することができます。
自己PRの書き方と注意点
次は書き方についてポイントと注意点を見ていきます。経験者のポイントと併せて抑えておきましょう。
例文:オペレーターからSV希望
私の強みは提案力にあると考えています。前の職場では注文受付のオペレーターとして化粧品を扱っておりアップセルやクロスセルも行っていました。お客様の多くは年配の女性でしたが購入理由は千差万別だったため、窓口では注文を受けるだけでなく積極的に話を聞き、悩みなどに合わせた製品の提案を続けてきました。結果、部署内でトップのクロスセル成約数を記録することができました。
私はSVを目指しています、その理由は培った提案力をより活かすためです。この提案力を内側に向ければ業務の改善を助けることができると考えています。
結論から書く
まずはアピールポイントを絞り込み、それを文章の頭に持っていきます。経験者の場合は自身の強みについて様々なものが思いつくかもしれませんが、それら全てを羅列するよりもひとつに絞り込んだほうが文章がまとめやすくなります。
エピソードを書く
以前の仕事で自身の強みを活かせたエピソードを取り上げます、ここで仕事の概要にも触れておきます。概要についてはある程度詳細に書いておくことが必要ですが、ただの仕事説明になってしまわないように注意しましょう。メインは自己PRなので自分がどう考え、どう行動したのかが伝わるように書くことが重要です。
キャリアについて
前述のように目指す役職などがあるのであればキャリアについても触れておきます。マイナスの懸念を払拭すると同時にやる気やモチベーションの高さをアピールすることにもつながります。
悪口にならないように
転職や再就職の理由として前の職場との比較を書く場合には少し注意が必要です。例えば「望んだ仕事が担当できなかったので職場を変える」といったケースですね。これをそのまま書いてしまうと前の職場の文句や悪口になってしまいます。
まとめ
基本的には一般的な自己PRの書き方とそれほど差異はありません。自身の強みに加えて前の職場についての情報と、マイナスイメージに繋がるものを払拭しておくといった具合です。
ただ前の職場についての情報は全てを自己PRに詰め込むと文章量が多過ぎる事も考えられるので、例えばコールセンターの規模などは職歴欄などと分割して記述してもよいでしょう。
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